創作活動
梗 概
第3回「ダイヤモンド経済小説大賞」   大賞受賞作品
第二作「ザ・リコール」
選者講評
読者から寄せられた書評→
日刊ゲンダイ
角川「マネー・ジャパン」
週刊ダイヤモンド
新聞・雑誌等に載った紹介記事
新聞雑誌等に載った紹介記事
製品の欠陥を隠そうとする名門自動車メーカー、 リコールに発展して巨額損害になることを怖れる大手損害保険会社、      腐臭を嗅ぎつけて忍び寄る指定広域暴力団、 そして三つの巨大組織の狭間で事故車のユーザーと被害者は無惨に擦り潰されそうになる
http://www.diamond.co.jp/novel/

名門自動車メーカー五稜自動車工業の看板車イーグルで、高速運転中にアクセルを緩めるとエンジンが停止するというトラブルが出始めた。 しかし製品管理部門を預かる専務の飯原は、社長の樋野に知られずに、数件のクレームを秘かに抑え込もうとして、その為の費用支払を、同社のPL保険を引き受ける中央火災保険に依頼した。クレームがリコールに発展して高額の保険金支払いになることを怖れた中央火災のトップは、「イーグルに欠陥はない」という飯原の言葉を信じたことにして要請に応じる。
しかし、飯原のリコール隠しの動きは指定広域暴力団川崎組の知るところとなり、川崎組は甘い汁を吸おうと割り込んでくる。巨大メーカー、大手損保、暴力団の三者に挟まれて、事故にあったユーザーや被害者達は無惨に擦り潰されて行く。
中央火災のPL保険担当課長、黒岩は自社の自動車保険支払い記録を洗い、イーグルに欠陥があることを確信する。彼は、自分の会社がリコール隠しの片棒担ぎになることを心配してその動きを止めようとするが、会社は逆に彼を海外に飛ばそうとする。 会社に辞表を叩きつけた黒岩は、国土交通省にリコール隠しを告発した。
社内のリコール隠しを知った五稜自動車の樋野社長は、専務の飯原を罷免し、必死で危機を乗り切ろうとする。 彼は、再就職先が見つからずに落ち込んでいた黒岩を製品管理部長のポストに迎え、黒岩の力を借りて被害者救済に努め、五稜自動車を経営危機から救った。 リコールの後始末も一段落し、黒岩は古巣の中央火災相手にPL保険請求の手続に入るが、中央火災は十分な補償に応じようとしない。 しかし保険金交渉の過程で、黒岩は事件の裏に「死に神」(川崎組佐々会長)がいること、そして、その死に神の手先が五稜自動車の中にもいるらしいことを知る

Takashi Shima